マッチするのはこれ! 研修の「実施方法」と「内容」の相性は? その2-オンライン動画編

研修の実施方法は、大きく分けて3つあります。

「リアル研修」「オンライン研修」「オンライン動画」です。

→いまさら人にきけない! 実施方法の種類とは?

 

そして、各実施方法ごとにメリットとデメリットがあります。

→比べてみた実施方法のメリット・デメリット

 

あなたが講師や主催者で、提供したい研修内容が決まっているなら、相性がよい実施方法はどれでしょうか?

逆に、既に実施方法が決まっているなら、相性が良い研修内容はどれでしょうか?

 

そこで、今回は「マッチするのはこれ! 研修の「実施方法」と「内容」の相性は? その2-オンライン動画編」をご紹介します。

 

相性の良い実施方法と内容をマッチさせることで、質の良い研修を提供することができると思います。

■ 動画版

オンライン動画は、いつでも、どこでも、気軽に受講できるものです。

同時に、できないことも多くあります。

その様な、オンライン動画の特徴にマッチする研修内容をお伝えします。

オンライン動画の特徴は?

相性オンライン動画編 1(時間 0_02_31;25)

オンライン動画の特徴には、以下の様なものがあげられます。

受講環境に関わること

●日時:受講者の都合で、いつでも受講ができる

●場所:オンライン経由で、どこでも受講できる

●集合:講師と受講者は集まらず、受講者が個々で受講する

●臨場感、非日常感、一体感:感じにくい

●不安・緊張:低く、気軽に受講できる

●研修の質:安定している

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受講者にとって、気軽に、いつでも、どこでも、安定した内容のものを受講できることは大きなメリットです。

コミュニケーションに関わること

●情報伝達に使う感覚機能は視覚と聴覚のみになる

●タイムシフト視聴による時差がある

●講師からの一方通行で、受講者に発言機会はない

●相手の様子・本意・気持ち、場の空気が把握できない

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人と人との双方向のコミュニケーションは、ほぼ無いに等しいと言えるでしょう。

この点は、オンライン動画の欠点です。

講師と受講者の関係性に関わること

●進行:早送・倍速・繰り返しなどの機能で、受講者のペースで受講できる

●講師のエネルギーや言動:受講者に伝わりにくい

●講師による受講者の反応や理解度の把握:できない

●講師の柔軟・臨機応変な対応・進行:できない

●講師と受講者の関係性:かなりつくりにくい

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受講者のペースで受講できることも大きなメリットです。

反して、講師と受講者の関係性はつくりにくいことはデメリットと言えるでしょう。

どの様なコミュニケーションがマッチするのか?

相性オンライン動画編 2(時間 0_05_47;18)

オンライン動画の特徴の1つに、人と人との双方向のコミュニケーションは、ほぼ無いに等しいというものがあります。

そのうえで、以下のものがマッチしていると言えるでしょう。

一方向型

情報・知識を講師からの一方向で伝達するもの

例.

法改正・税制改正、経済状況、人口動態統計などのを伝える

ビジネスの成功事例を伝える

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どの様な講義内容がマッチするのか?

相性オンライン動画編 3(時間 0_06_33;15)

オンライン動画の特徴に、安定した内容のものが提供でき、いつでも、どこでも受講できることがあげられます。

そのうえで、以下のものがマッチしていると言えます。

基本型

講師が、専門的な理論・情報・ノウハウ、学術的に体系化されたものを解説的に述べるもの。

かつ、その程度が、基本的、一般的なもの。

例.

法律、経済、物理、化学、心理学などの基本的なものを解説する

簿記などの資格取得のために、その内容や対策を解説する

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少し違う視点で言うと、受講者の知識・レベルの差を埋める内容のもの、解説を聞けば理解できるもの。

集合して何かをする前に、基本的なことをおさえておくといった内容です。

どの様な実習・実技がマッチするのか?

相性オンライン動画編4 (時間 0_08_35;10)

オンライン動画の特徴に、繰り返し自分のペースで視聴できるというものがあげられます。

そのうえで、以下のものがマッチしていると言えるでしょう。

繰り返し・個別練習型

手本となる講師の動きなどを繰り返し見直しながら、自分のペースで個人練習を必要とするもの

例.

ヨガやストレッチなどの姿勢・動き

声の発声練習

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何度も、しっかりと講師の手本を見直せることは大きなメリットです。

映像解説型

ある手本となる状況、もしくは事例などのビデオ・動画を受講者に観てもらいながら、その都度に講師が解説を入れるもの

例.

カウンセリングのセッションを解説する

営業の仕方について解説する

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リアルだと見逃しがちのものを、しっかりと解説を受けながら観ることができます。

セルフワーク型

受講者に、課題やシートなどの作業を個々に行ってもらうもの

例.

自分の長所や短所を明確にする

未来の行動計画を立てたり、過去の行動を振返ったりする

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時間をかけて、自分のペースで、自分と向き合えるものに適しています。

オンライン動画実施の注意点

相性オンライン動画編 5(時間 0_11_13;03)

最後に、オンライン動画を実施するうえでの注意点について見ていきましょう。

・受講者の集中力を落とさない工夫をする

・各コンテンツの時間は長めに設定せず、複数個に分割して、1つのコンテンツの時間数を短めにする

・受講結果の把握、質疑応答などの機能を補完をすることを検討する

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まとめ

相性オンライン動画編6 (時間 0_12_09;06)

オンライン動画は、以下の様なものとマッチする

●基本的、一般的な事を解説するもの

●繰り返し見直す必要があるもの

●個人練習を有するもの

●自分のペースで行えるもの

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川辺 晶弘

▼所属:株式会社チーム医療ラーニングS / 株式会社チーム医療ラーニング

▼資格:公認心理師 / 産業カウンセラー / ICC認定国際コーチ / ICNLP認定NLPトレーナー

▼略歴:1996年より、IT関連会社にて、法人業務支援ソフトウエアの導入・指導・営業業務など、社内において新入社員や部下の教育・指導・相談業務などを行う。2007年より、教育研修会社にて、働く人のメンタルヘルス支援業務、心理療法・コミュニケーション分野の研修の企画・開催、教材の制作業務などを行う。その間、国内外の一流心理療法家の技能と研修ノウハウを学び、現在に至る。

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