マッチするのはこれ! 研修の「実施方法」と「内容」の相性は? その3-リアル研修・講義編

研修の実施方法は、大きく分けて3つあります。

「リアル研修」「オンライン研修」「オンライン動画」です。

→いまさら人にきけない! 実施方法の種類とは?

 

そして、各実施方法ごとにメリットとデメリットがあります。

→比べてみた実施方法のメリット・デメリット

 

あなたが講師や主催者で、提供したい研修内容が決まっているなら、相性がよい実施方法はどれでしょうか?

逆に、既に実施方法が決まっているなら、相性が良い研修内容はどれでしょうか?

 

そこで、今回は「マッチするのはこれ! 研修の「実施方法」と「内容」の相性は? その3-リアル研修・講義編」をご紹介します。

 

相性の良い実施方法と内容をマッチさせることで、質の良い研修を提供することができると思います。

■ 動画版

リアル研修は、研修の基本であり王道です。

そして、比較的、どの様な内容でもマッチする実施方法と言えるでしょう。

だからこそ、他の実施方法にできない内容を選ぶことが重要です。

そのため、「講義編」「実習①編」「実習②編」「番外編」の4回に分けてお伝えします。

今回は「講義編」です。

リアル研修の特徴は?

相性リアル研修講義編1

リアル研修の特徴には、以下の様なものがあげられます。

受講環境に関わること

●日時:あらかじめ決められている

●日時:決められた場所で行う

●集合:講師と受講者が同じ空間に集まる

●臨場感、非日常感、一体感:感じやすい

●不安・緊張:感じやすい

●研修の質:ややバラつきがある

 

受講者にとっては、わざわざ手間暇・時間かけて、場合によっては交通・宿泊費などをかけて、受講すると言い換えることができます。

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つまり、満足してもらうためにも、質の高い内容を提供する必要があると言えるでしょう。

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また、講師と他の受講者が直接集まるため、多くの刺激を受けます。

この点は、基本的にはメリットとなりますが、デメリットとなる側面もあります。

コミュニケーションに関わること

●情報伝達に使う感覚機能は五感全てである

●リアルタイムである

●円滑な双方向である

●相手の様子・本意・気持ち、場の空気が把握しやすい

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これらは、一見あたりまえのことです。

しかし、オンライン研修など他の実施方法と比較すると、非常に優れた点です。

これらを基礎として、リアル研修特有の内容を構築する必要があると言えるでしょう。

講師と受講者の関係性に関わること

●講師のエネルギーや言動が受講者に伝わりやすい

●講師は受講者の反応や理解度が把握しやすい / 生の声を拾える

●講師は柔軟に臨機応変な対応・進行ができる

●講師と受講者の関係性がつくりやすい

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これらのことは、オンライン研修の足りない点でもあります。

講師と受講者の密で柔軟なやりとりことそ、リアル研修のメリットです。

それでは、これらの特徴は、どんな内容とマッチするのでしょうか?

どの様なコミュニケーションがマッチするのか?

相性リアル研修講義編2

リアル研修の特徴の1つに、リアルに双方向のコミュニケーションを円滑に行えることがあげられます。

そのうえで、以下のものがマッチしていると言えるでしょう。

質疑応答型

受講者からの質問・疑問などに、講師が解答するもの

感想・意見型

受講者から感想・意見などをもらうもの

個別事例へのアドバイス型

受講者の個別事例・状況などに、講師がカスタマイズしてアドバイス・情報などを提供するもの

例.

会社の上司など人間関係のトラブルに関するアドバイス

カウンセリングの事例に関するアドバイス

ある業界の事情に適した情報提供

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どの様な講義内容がマッチするのか?

相性リアル研修講義編3

リアル研修の特徴に、臨機応変な対応・進行がしやすく、講師のエネルギーが受講者に伝わりやすいということがあげられます。

そのうえで、以下のものがマッチしていると言えるでしょう。

応用型

講師が、学術的に体系化されたもの、もしくは専門的な理論・情報・ノウハウを解説的に述べるもの。

かつ、その程度が、応用的、個別・特殊的なもの。

例.

法律、経済、物理、化学、心理学などの応用的なものを解説する

医学やマーケティングなどの個別・特殊なケースを解説する

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つまり、講師が受講者の反応や理解度を確認しながら柔軟に進行を調整したり、疑問点の質問を受けたりする必要があるものです。

講演型

講演は講義とは本来違うものです。

ただ、ここでは講師が、独自の体験・情報・意向・真意などを話すものとして扱います。

例.

病気を克服した人が、同じ病気を抱える人に、自身の体験談や情報を伝える

海外協力隊・支援団体などに属する人が、その体験談や考え等を伝える

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そもそも、本、DVD、ネット、動画などを見ればわかることをリアル研修で学ぶ必要はありません。

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つまり、講師と受講者が直接会って、人からの刺激が伝わるもの。

そして、講師と受講者のコミュニケーションが双方向であり、内容を臨機応変に調整しながら学びを深めることができるのもの。

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これらが、リアル研修にマッチした内容と言えるでしょう。

まとめ

相性リアル研修講義編4

リアル研修は、以下の様なものとマッチする

●講師が受講者の反応や理解度を確認しながら柔軟に進行を調整する必要があるもの

●受講者の質問、感想、個別事例などの発言機会が必要なもの

●受講者の発言機会に、即座に講師がフィードバックする必要があるもの

●受講者にとって講師の生の話を聞いてみたいと思うもの

●講師が情熱や志を持って受講者に何かを伝えたいもの

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川辺 晶弘

▼所属:株式会社チーム医療ラーニングS / 株式会社チーム医療ラーニング

▼資格:公認心理師 / 産業カウンセラー / ICC認定国際コーチ / ICNLP認定NLPトレーナー

▼略歴:1996年より、IT関連会社にて、法人業務支援ソフトウエアの導入・指導・営業業務など、社内において新入社員や部下の教育・指導・相談業務などを行う。2007年より、教育研修会社にて、働く人のメンタルヘルス支援業務、心理療法・コミュニケーション分野の研修の企画・開催、教材の制作業務などを行う。その間、国内外の一流心理療法家の技能と研修ノウハウを学び、現在に至る。

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