講師からの一方通行を減らす3つの工夫!
オンライン研修において、講師からの一方通行が多くなってしまうことはデメリットの1つです。
それによって、受講者は受け身になってしまいます。
そこで、今回は「講師からの一方通行を減らす3つの工夫!」についてご紹介します。
これらの工夫によって、双方向のコミュニケーションが増え、受講者の主体性も増すことになるでしょう。
オンライン研修は便利なもので、一気に普及をしました。しかし、現段階においては、まだまだデメリットも多く存在します。
前回、「オンライン研修で受講者が感じている主観的なデメリット-トップ5」というものを紹介しました。
(詳細は「オンライン研修における受講者の2つの志向!-その2 それぞれに目指す期待通り率!」をご覧ください)
それは以下の通りになります。
1位 一方的に聞くだけなど、受身になりやすかった
2位 受講者同士の交流機会が不足していた
3位 受講者同士で関係を構築できなかった
4位 発言しづらかった
5位 チームで何かを作り上げることが難しかった
(パーソル総合研究所 企業研修のオンライン化に関する調査より)
1位の「一方的に聞くだけなど、受身になりやすかった」は、「講師からの一方通行が多い」と言い方を変えることができるでしょう。
なぜ、オンライン研修において、講師からの一方通行が多くなってしまうのでしょうか?
考えられる要因は色々とありますが、その中で以下の2つのことが大きく影響していると思われます。
●講師が得られる受講者のリアルタイムな情報が少ない
●受講者が発言しづらい、主体的になりづらい・主体的でない
それでは、それぞれについて詳しく説明します。
②受講者が映る範囲は顔が中心で、画面範囲も小さい
③受講者が多い場合は、全ての受講者が一遍に映らない
④「画面共有」機能を使うとより受講者が映る範囲が狭くなる
⑤受講者がマイクをオンにしなければ音声情報が得られない
また、音声のタイムラグがあったり、聞き取りづらいといったこともあったりします。
これらのことから、講師は、受講者の反応がわかりづらく、柔軟な双方向のコミュニケーションが取りづらくなってしまいます。
②主体的になりづらい、主体的でない
①の様に発言がしづらい状況が続けば、なかなか主体的に研修を受講することは難しいと言えるでしょう。
更に、ライト志向の受講者には以下の様な傾向があります。
・気楽に学びたい
・聞くだけでよい(発言したくない)
・情報だけ得られればよい
・人との交流、グループワークはしたくない
・期待度がやや低い
・カメラやマイクはONにしたくない
*詳細は以下のブログをご参照ください
「オンライン研修における受講者の2つの志向! その1 ~ヘビー志向とライト志向とは?~」
つまり、そもそも前提として主体的に受講する意識が低いと言えるでしょう。
これらのことから、どうしても講師からの一方通行になりやすくなってしまいます。
*詳細は、今後のブログで紹介する予定です。
その2 受講者の反応や情報を得るための工夫をする
受講者の反応や情報が少ないなら、可能な範囲でそれらを増やす工夫も必要です。
*詳細は、今後のブログで紹介する予定です。
その3 疑問点や不明点などを気軽に質問してもらう工夫をする
質問をしてもらうということは、受講者が研修内容に興味・関心があると言えます。
また、講師がそれらにこたえることで、受講者の学びをより深めることにもなります。
*詳細は以下の2つのブログをご参照ください
これでもう怖くない! 研修における質問の受け方・答え方-その1 満足度の高い研修と質疑応答 編
これでもう怖くない! 研修における質問の受け方・答え方-その2 質問しやすい場づくりの工夫 編
これらの工夫は、リアルタイムにコミュニケーションがとれるオンライン研修のメリットを高めることでもあります。本や教材で一人で学習することとの違いと言えるでしょう。
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川辺 晶弘
▼所属:株式会社チーム医療ラーニングS / 株式会社チーム医療ラーニング
▼資格:公認心理師 / 産業カウンセラー / ICC認定国際コーチ / ICNLP認定NLPトレーナー
▼略歴:1996年より、IT関連会社にて、法人業務支援ソフトウエアの導入・指導・営業業務など、社内において新入社員や部下の教育・指導・相談業務などを行う。2007年より、教育研修会社にて、働く人のメンタルヘルス支援業務、心理療法・コミュニケーション分野の研修の企画・開催、教材の制作業務などを行う。その間、国内外の一流心理療法家の技能と研修ノウハウを学び、現在に至る。